
運動会は子どもたちの一生懸命な姿や笑顔、感動の瞬間がたくさん詰まった特別なイベント。そんな大切な瞬間を写真に残すなら、ただシャッターを押すだけではもったいない!写真のクオリティを大きく左右する「シャッタースピード」にこだわることで、動きの速いシーンでもブレずに、または躍動感たっぷりに撮影することが可能です。
今回は、運動会撮影で失敗しないシャッタースピードの選び方と活用法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。これを読めば、今年の運動会写真が劇的に変わること間違いなしです!

シャッタースピードとは?基本を押さえよう
まずは「シャッタースピード」の基本からおさらいしましょう。シャッタースピードとは、カメラのシャッターが開いている時間のこと。簡単に言うと、「カメラが光を取り込む時間」です。
- 速いシャッタースピード(例:1/1000秒)
シャッターが非常に短い時間しか開かないので、動いている被写体をピタッと止めて撮影できます。動きのブレがなく、クリアでシャープな写真になります。 - 遅いシャッタースピード(例:1/60秒)
シャッターが長めに開いているので、動いているものはブレて写ります。これを上手く使うと、動きの流れやスピード感を表現できます。
運動会のように子どもたちが走ったりジャンプしたりするシーンでは、このシャッタースピードの設定が写真の仕上がりに大きく影響します。
運動会でのシャッタースピード設定の基本
1. 走る子どもを「止めて」撮りたいなら
かけっこやリレー、障害物競走など、子どもたちが全力で走るシーンは、動きが速いためシャッタースピードは1/1000秒以上を目安に設定しましょう。これにより、動きのブレを防ぎ、子どもの表情やフォームを鮮明に捉えられます。
たとえば、1/125秒で撮ると手足がブレてしまいますが、1/1000秒ならまるで止まっているかのようにシャープな写真が撮れます。
2. 躍動感を残したいなら少し遅めに
「動きを止める」だけが写真の魅力ではありません。時には動きの流れやスピード感を表現したいこともありますよね。そんなときはシャッタースピードを1/250秒~1/500秒に設定してみましょう。
この設定だと、動いている部分が少しだけブレて、動きのあるダイナミックな写真になります。たとえば、走る子どもの足や手が少し流れて写り、臨場感がアップします。
3. 静止しているシーンや集合写真は標準的な速さでOK
徒競走のスタート前やゴール後の集合写真、表彰式など、動きが少ないシーンは1/100秒~1/250秒程度で十分です。手ブレしないように気をつければ、きれいに撮影できます。

シャッタースピード以外に気をつけたいポイント
明るさとシャッタースピードの関係
シャッタースピードを速くすると、カメラに入る光の量が減るため、写真が暗くなりやすいです。特に曇りの日や日陰では注意が必要です。
そんなときは…
- ISO感度を上げる
ISO感度を上げるとカメラの光に対する感度が高くなり、暗い場所でも明るく撮れます。ただし、ISOを上げすぎるとノイズ(ざらつき)が増えるので、適度に調整しましょう。 - 絞り(F値)を開ける
レンズの絞りを開放側(F値の数字を小さく)にすると、より多くの光を取り込めます。背景をぼかす効果もあり、被写体が際立ちます。
オートフォーカスの設定も重要
動く被写体を撮るときは、カメラのオートフォーカスモードを「AF-C(コンティニュアスAF)」に設定すると便利です。これは動いている被写体にピントを合わせ続けるモードで、ピントが外れにくくなります。
連写モードを活用しよう
運動会は一瞬の表情や動きを逃さず撮ることが大切。連写モードを使えば、シャッターボタンを押し続けるだけで連続して写真が撮れます。お気に入りの瞬間を見逃さず、あとからベストショットを選べます。
実際の撮影シーン別おすすめシャッタースピードまとめ
シーン | シャッタースピード目安 | ポイント |
---|---|---|
かけっこ・リレー | 1/1000秒以上 | 動きを止めてシャープに撮る |
ジャンプやダンス | 1/500秒~1/1000秒 | 動きを止めつつ躍動感も表現 |
躍動感を出したい走り | 1/250秒~1/500秒 | 動きの流れを感じられる写真に |
静止しているシーン | 1/100秒~1/250秒 | 手ブレに注意しながら撮影 |
集合写真・表彰式 | 1/100秒~1/250秒 | ピントと手ブレに気をつける |
まとめ:シャッタースピードで運動会写真が劇的に変わる!
運動会の写真は、シャッタースピードを意識するだけで見違えるほど素敵に仕上がります。
- 速いシャッタースピードで動きを止めて、子どもの一瞬の表情を鮮明に。
- やや遅めのシャッタースピードで動きの流れやスピード感を演出。
- 標準的なシャッタースピードで静止シーンをしっかり記録。
さらに、ISO感度や絞り、オートフォーカス設定、連写モードも活用すれば、失敗知らずの撮影が可能です。
今年の運動会はぜひシャッタースピードに注目して、最高の一枚を狙ってみてください。子どもたちの輝く瞬間を、感動とともに美しく残しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。

